1月30日、鑑賞室で「大人のためのおはなし会」を開催しました。
「ホレおばさん」(グリムの昔話)
継母にいじめられている器量よしの娘は、落とした糸巻きをひろいに井戸に飛び込みます。娘はホレおばさんにやとわれ、よく働き褒美としてたくさんの金をもらい家に帰ります。それを知った怠け者の娘も井戸に飛び込みますが。対照的な二人の話を楽しみました。
「彫り物勝負」(日本の昔話)
村人たちは、腕はいいが、たいそういばっている彫り物師の鼻っ柱を折ってやりたいと考えていました。ある日一人の男がお殿様に、「彫り物くらべをしたい」とお願いし、彫り物師と男は、それぞれねずみを彫って殿様に持っていきます。そこへ城のねこがやってきました。最後の結末に笑い声が。
「キジのかね」(朝鮮の民話)
ある日、木こりはキジの巣を助けるために大きなヘビを殺しました。殺されたヘビは、うらみをはらすために若い女の姿になって男をまちぶせし、助けてくれという男に「山のおくの荒寺にある大きなつりがねを、ここにすわったままで、ならすことができたら命は助けてやる。」と言います。話しに引き込まれ会場内がシーンと静まりかえりました。
「アナンシと五」(ジャマイカの民話)
アナンシは、「五」という名前の魔女が「五」という言葉を口にしたものはその場で死ぬように呪いをかけたといったのを盗み聞きしました。ずる賢いアナンシは、この呪いのことばを使いアヒルやウサギをたいらげましたが、ハトのおくさんには、なかなかその手が通じません。ハトのおくさんと一緒に思わず数を数えてしまいました。
「ねずみの小判干し」(日本の昔話)
春になって雪も消えたある日、おじいさんが山の畑を耕していると、笹薮の穴から1匹のねずみがでてきて美しい声で歌います。山の畑で一生懸命嬉しそうに働くねずみたち、畑いっぱいの小判、やさしいお爺さんによくばりなお爺さん。懐かしいようなほっこりする話を楽しみました。
ご来場頂きましたみなさま、ありがとうございました。
龍ケ崎おはなしの会のみなさま、ありがとうございました。